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男の合唱祭り 2007 (2007年1月21日)
 今日は男の合唱祭りに参加しました。仙唱の演奏順が終わりに近い方だったので、私も最後まで会場にいて全団体の演奏を聴きました。約30団体が出演し、それぞれ個性的な演奏をしていましたが、聴いていて感じたことがいくつかあります。
 まず感じたのは、「選曲が演奏の成否を大きく左右する」ということです。選んだ曲が良かったので、とても興味深い演奏になった団体もあれば、逆に選曲が悪かったために持ち味を生かしきれない団体もかなり見受けられました。
 また、「自己満足の演奏に終わることなく、聞かせる演奏を目指していかなければならない」ということも感じました。合唱祭りなので、もちろん歌う側が楽しむことは大切なのですが、聴いてくれるお客さんにつまらない思いをさせるのでは演奏する意味がないのではないかと思いました。
 もうひとつ、これは「聞かせる演奏」にもつながることですが、しっかりと鳴る声づくりをしていかなければならないと感じました。男声合唱は、女声合唱・混声合唱に比べてハーモニーしやすいはずなのですが、なんとハモらない演奏の多いこと!音程が定まらないのは論外ですが、音程が合っていても、一人一人の声が貧弱だとハーモニーしたように聞こえないのです。貧弱な声というのは声の大小の問題ではありません。小さくても豊かに響く声もあれば、音量は大きくても怒鳴っているような響きのない貧相な声もあります。団員一人一人が声楽的に正しい発声を目指し、倍音を多く含んだ豊かな声を作っていかなければならないと感じました。