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武満 徹 作曲 混声合唱のための「うた」について


 混声合唱のための「うた」は、武満徹が東京混声合唱団の定期演奏会のアンコール用として編曲した小品を、後からまとめたものである。
 日本古謡の「さくら」以外は、武満徹が以前に作曲した自分の作品の合唱編曲版ということになる。それぞれの初演は、「さくら」が1979年、「小さな空」と「うたうだけ」が1981年、「恋のかくれんぼ」が1982年、「○と△の歌」が1984年となっている。
 現代の作曲家として世界的に有名な武満徹であるが、映画音楽、ドキュメンタリーやドラマなどテレビのための音楽などにも幅広く活躍しており、この混声合唱のための「うた」は、武満徹のメロディーメーカーとしての面目躍如といったところである。



( 2000.5.19 仙台放送合唱団 第39回定期演奏会プログラムより )