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もの思いの合間に

〜 もの思いにまつわるニックネームあれこれ 〜

 団内のニックネーム                                      2006. 6.25
 「わが青春の鹿峰荘」シリーズでも、ウェブで公開されているということを考えて、個人が特定できないように(でも、関係者には容易に本人を類推できるように)苗字や名前の頭文字をとってNさんとか、A君とか表記しています。けれども、金太君は頭文字にしないで、堂々とそのまま金太君と表記しています。これは、金太君が彼の元の氏名と全く関係ないニックネームだからです。

 当時、宮教大混声合唱団には本人の元の氏名と全く関係ない不思議なニックネームを持つ人たちが何人かいました。ラクダさん、左門さん、ヤーさんはその代表的な3人です。(3人とも私の1年上の先輩です。)
 ラクダさんは、入学式でラクダ色のスーツを着ていたからそう呼ばれるようになったというのですが、それにしてもラクダ色というのがすごいですね。普通はキャメルとか、ベージュとか言いそうなものですが、そこをラクダ色と言ったセンスは只者ではありません。(誰が命名したのでしょうか?)
 左門さんは、黒縁のメガネをかけていて何となく風貌が巨人の星に出てくる左門豊作に似ているのでそう呼ばれるようになったそうです。(これは納得できました。)
 ヤーさんは、入学当初、革ジャンを着てサングラスをかけていたので、外見がヤーさんっぽいということでヤーさんと呼ばれるようになりました。(でも本人はとても優しくて温厚な人です。)

 さて、金太君ですが、命名したのは左門さんです。
 金太君は私の1年下の後輩ですが、命名の現場に私も居合わせました。合唱団のサークル室で、入団したばかりの彼を見て左門さんが、「金太君だ。何となく金太君という感じだよね。」と言ったのです。不思議なもので、その一言でみんな納得して、それ以来彼は金太君と呼ばれるようになりました。
 
 私と同学年ではタレちゃんとスネオです。
 タレちゃんの命名はやはり左門さんです。永井豪のマンガ「デビルマン」の中にもタレちゃんというキャラクターが出てきますが、それとは無関係です。(デビルマンのタレちゃんは少年ですが、合唱団のタレちゃんは女性です。)もちろんニックネームから彼女の元の氏名は全く類推できませんから、これも左門さん独特のインスピレーションだったのでしょう。タレちゃんというニックネームも合唱団のみんなに受け入れられ、定着しました。
 スネオは同学年の女性連中の命名です。名付けられたのはTです。Tは3年生のとき合唱団の正指揮者になった男ですが、ドラえもんに出てくるスネオに顔や性格が何となく似ていると、主に同学年の女性連中から親愛の情(?)を込めてスネオと呼ばれていました。(けれども、スネオは合唱団全体には定着せず、Tは相変わらずTと呼ばれることが多かったようです。)

 合唱団では一度ニックネームが定着すると、後輩もニックネームにさん付けで呼ぶので、本名よりも通りがよくなってしまいます。私も、ラクダさん、左門さん、ヤーさんは本名で呼ぶと何となくよそよそしくなるので、いつ会ってもやはりラクダさん、左門さん、ヤーさんと呼ばせてもらいます。

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