〜もの思いは放課後だけで終わりませんでした〜
スポーツ用品店 2006. 6.24 |
そういえば、道路沿いにスポーツ用品店を見かけなくなりました。以前は、国道4号線バイパスや産業道路、国道286号線など幹線道路を走ると、アルペン、パラマウント・スポーツ、ゼビオ・スポーツといった全国チェーンの大型店舗をよく見かけたものでした。 私が生まれて初めてスキーをすることになって、スキー用品を買ったのもそのような店でした。そういった店では、1シーズン前のモデルのスキー板・ビンディング・靴などをセットにして格安の値段で売っていました。いくつかの店を巡り、職場の先輩にアドヴァイスをしてもらいながら、ずいぶん安くスキー用品一式を買い揃えることが出来ました。そのときようやく、スキーはブルジョアだけではなく、われわれ庶民にも手が届くスポーツだったんだと実感しました。 その後、スキーに代わってスノーボードが若者の人気のウインター・スポーツになっても、店の品揃えがスキー中心からスノーボード中心に代わっただけで、スポーツ用品店の隆盛には変化がないと思っていました。ところがいつごろからでしょうか、そういった全国チェーンのスポーツ用品店が一つずつ姿を消し始めました。現在では、建物そのものは残っていますが、マンガ・インターネット・カフェになったり、本のリサイクル店(古本屋のことですが今は何と呼ぶのでしょうか)になったり、携帯電話の店になったりしていて、スポーツ用品店はすっかり姿を消しました。(偶然かもしれませんが時を同じくして、一番町のサイカワもなくなってしまい、かつてスポーツ少年だった私は何となく寂しい思いをしました。) 私は、ボーゲン以上パラレル未満のまま上達しないものの、ずっとスキーを続けていますが、最近スキー場に行くと、ゲレンデも リフトも 昼食時のレストランも、以前のように混雑しなくなっていると感じます。一時はゲレンデを占領されるのではないかと心配するほど急増したスノーボードも、今はその勢いがありません。なんだか、ウインター・スポーツ人口そのものが減少しているといった感じです。同時に、ウインター・スポーツを楽しんでいる人たちの平均年齢が次第に高くなってきているように感じます。 かつてスキーは若者のトレンドでした。スキーがスノーボードにウインター・スポーツの王座を渡しただけかと思ったら、そうではなくて、ウインター・スポーツそのものが若者のあいだで流行らなくなってきたようです。スポーツ用品店の消滅はそれを象徴しているようです。 いったい、今の若者は(なんか年寄りみたいな物言いですが)冬のあいだ、何をしているのでしょうか。 |
ウインター・スポーツ >> |