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〜もの思いは放課後だけで終わりませんでした〜

耳掻きとバケツ                                              2010.12.11
 エコ活動に関して、首を傾げたくなるというか、無気力感に襲われるというか、何とも馬鹿馬鹿しく思えることがあります。「エコに関する素朴な疑問B」でレジ袋の有料化について書きましたが、それにも関係することです。
 レジ袋を使わないで、石油を節約しようとするそのこと自体は悪いことではありません。しかし、レジ袋を使わないようにしても、買い物のためにマイカーで出かけて行ってガソリンを使ったら、レジ袋で節約した石油の何倍かを消費してしまうのではないでしょうか。
 日々エコを心掛けて生活していても、年に一度海外旅行に出かけてジェット機に乗れば、そのジェット機は1年かけて節約した石油の何十倍、何百倍かを消費してしまうのではないでしょうか。
 「エコに関する素朴な疑問F」で書いたように、比較するための物差しがないので、具体的な数字に表すことは出来ませんが、感覚的に、レジ袋1枚を節約するよりマイカー使用を控えたほうがいいように思えるし、ジェット機1フライト分の燃料は、レジ袋の何千枚・何万枚分にもあたるように感じます。言ってみれば、耳掻きで節約して、バケツで無駄遣いしているようなものです。
 ジェット機を飛ばすことが全て無駄遣いとは言いませんが、羽田空港が国際化して、ジェット機の発着が増えたとすると、東京都民がいくらレジ袋を節約しても追いつかないないだろう ・・・ そう考えると何だか言いようのない空しさを感じます。
 日本中、世界中にそのような「耳掻き節約・バケツ無駄遣い」があふれているような気がします。

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