テレビを見ているとエコカー、エコ家電など、エコ(エコロジー、あるいはエコノミーも含まれているのでしょうか)を売り物にしたCM が目白押しです。いま、テレビだけでなく、ラジオ・新聞・雑誌など、いわゆるマスメディアにはエコという言葉があふれています。エコや環境問題は、現代人の生活の中に大きく入り込んできています。
私も、地球に生きる人類の一人として、地球の環境、生態系などに関心を持ち、それを維持していこうと努力することに反対するわけではありません。反対どころか、私個人としても、公立学校の教員としても、できる限り力を尽くしたいと思っています。
ただ、エコという言葉、環境問題という言葉があふれている割りには、根本的なところが曖昧なように感じます。もしかすると、これから述べるようなことは社会の常識で、私だけがその常識から取り残されているのかもしれません。当たり前すぎて、今さら聞くのが恥かしいようなことなのかもしれませんが、私の中に積もり積もっている疑問を吐き出して、スッキリしたいと思います。
まずはじめに、根本の根本となる疑問を述べておきます。
環境問題では、地球温暖化という言葉を最もよく耳にします。平均気温が何十年で何度上がるとか、そのために海水面が何十センチメートル上昇するだとか、まことしやかに言われています。そして、その原因となる温室効果ガス(おもに二酸化炭素)の削減が叫ばれています。私の実感としては、環境問題の中でも、二酸化炭素削減がかなり大きなウエイトを占めているように感じられます。
でも、私にはこれが疑問です。本当に平均気温がその通り上昇していくのでしょうか。そして、それは本当に二酸化炭素が原因なのでしょうか。
確かにここ何年か、地球の平均気温が上がっているかもしれません。しかし、それがこの後何十年も続くと誰が言い切れるのでしょうか。何を根拠に何十年も先を予想するのでしょうか。
百歩譲って、何十年にもわたって、地球の平均気温が上がっていったとします。でも、それが本当に温室効果ガス(二酸化炭素)が原因でそうなっていると言い切れるのでしょうか。地球環境はあまりに複雑に要因が絡まり合っているために、原因と結果を結びつけることは容易ではないはずです。地球温暖化と二酸化炭素の因果関係については、科学的な根拠が明確に示されていないのではないでしょうか。
本当に地球温暖化が進んでいくのか、そして、それが本当に二酸化炭素が原因なのか明らかでないのに、CM で「二酸化炭素 ○%削減を達成!」とか謳っているのを見ると、私は何だかむなしい気分になってきます。その「二酸化炭素○%削減」が、いったいどれだけ地球温暖化に歯止めを掛けることになるのか、あるいは全く見当違いの無駄なことをしているのか、さっぱり分からないからです。
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