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放課後日記

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2005年3月31日(木)
CDにご注意!
 今日は仙唱の練習はありません。そんな日に、団員のみなさんの中には音取りCDを聴いて練習している方もいらっしゃると思います。(余談ながら、ベートーヴェン第九の音取りテープ・CDがあるのは前から知っていましたが、まさかロ短調ミサまであるとは思いませんでした。ほんとに便利な世の中になったものです。でも、第九ならまだしもロ短調のCDなんて採算が取れるほど売れるのでしょうかね。)

 CDを聴いて耳から覚えることが悪いわけではありませんが、ちょっと注意していただきたいことがあります。それは、CDにも間違いがあるということです。
 間違いというわけではなくて、版の違う楽譜で歌っているのかもしれませんが、Ten. のパートだけでも、Symbolum Nicenum ( Credo ) の4小節めの最後の音が、楽譜ではソなのにCDではソ#で歌っているようだし、Confiteor の187ページ138小節目は、音もリズムも楽譜と明らかに違っています。Ten. パートで私が聴いて気が付いたのは今のところこれだけですが、もっとあるかもしれません。また、ほかのパートは聴いていないので何とも言えませんが、Ten. と同様に楽譜と違うところがあるかもしれません。ですから、あまりCDを鵜呑みにしないでくださいね。

 ラテン語の発音に関しては、CDはずいぶんドイツ語っぽく訛っていますが、ここでは書ききれませんので、実際の練習で正しい発音を覚えてください。

 みなさんも、CDで楽譜と違っているところに気づきましたら、仙唱Web の書き込みのできるところに書いたり、練習のときにお知らせしたりしてくださいね。

2005年3月20日(水)
練習日誌(3月30日)

 今日は淳一先生がお休みでしたので、私が練習を担当しました。練習したのは、前回練習が薄かった188ページ147小節(Vivace Allegro 1小節め)から198ページの曲の終わりまでです。

 まず3つのことに注意して53小節まで練習しました。
 ひとつめは、冒頭 et expecto の二つのエの母音( et ex )を跳ねないでしっかり音にすること。ふたつめは、Bas. の5小節に現われる音型で、2拍めから3拍めのレ・ファ・ラでひとかたまり、4拍めから次の小節の1拍めのファ・ラ・レでひとかたまりというように、八分音符2つと四分音符というふうにフレージングすること。(Bas. だけでなくこの音型が出てきたらどのパートもそのようにフレージングすること。)三つめは、長く伸ばしている音から次の音に移るときに、エネルギー切れでやっと次の音にたどり着くというようにならないことです。

 休憩時間には、オペラ協会から中村優子さん・遠藤晶子さんのお二人がいらっしゃって、今年のオペラ協会本公演(椿姫)への出演依頼のお話がありました。
 
 練習後半は、61小節から最後までをやりました。前半で注意した3つのことに加え、(前回の練習でも注意された)ウの母音( venturi の tu や、seculi の cu )が浅くならないようにすることにも注意しました。最後の amen のメリスマは、どのパートもかなり難しいので、歌いこなせるように各自練習してくださいね。

 次回の練習は、Sanctus には進まずに、今まで練習してきたところを復習する予定です。


2005年3月28日(月)
練習日誌(3月28日)
 今日は淳一先生の練習でした。

 まず、発声練習では、オープンハミングから a の母音へ、響きや口形を変えないで移行する練習を、かなり時間をかけてやりました。オープンハミングの響きを保ったまま母音で歌うことによって、全員の声が統一され、ハーモニーしやすい歌声になりました。

 楽曲の練習は、176ページから始まりました。
 全パート共通の注意としては、unum の発音で、ウがつぶれた響きにならないように、ほとんどオのような口形で歌うように言われました。( unum の、最初のウだけでなく、num の方のウもつぶれないように注意すること)また、Confiteor の te の発音も平べったいエにならずに、縦に開いたエにするように言われました。 inremissionem では、si-o のところが切れないようにと言われました。

 各パートへの注意としては、Sop.Tは、高い音のときに響きが平べったくならないように言われました。(8小節2拍目の u 、15小節 pti )
 Sop.Uは、6小節から9小節へかけてのフレーズをかなり練習しました。音域が低いので、そういう時こそ支えをしっかりするように、逆に音域が高くなると重要な音ではないのに強くなってしまう(8小節シの音)ので、フレーズ全体のバランスを考えて、と言われました。26小節から30小節にかけては、いい響きと、ある程度の音量を保って下りてくるように言われました。
 Bas. は、音符ごとにぶつぶつ切れないで、Confiteor という一つの言葉なら、一つの言葉として聞こえるようにつなげて歌うように言われました。

 73小節から、Bas. と Alt. に定旋律が出てきますが、力強く歌うように言われました。92小節からのTen. も同じように言われました。(音価が長いとき、次の音に移る直前で力を抜いてしまうと力強く聞こえないので注意すること)

 後半になると、四分音符や八分音符(音価の短い音符)についている言葉の扱いがぞんざいになるので、母音をちゃんと鳴らすように言われました。( unum の num や、baptisma の ba など)

 123小節からは、四分音符で動くところをしっかり歌うように言われました。また、ただ音符を歌うのではなく、音楽がどこに向かって流れていくかとらえて歌う(フレーズを考えて歌う)ように言われました。

 147小節から後ろも練習しましたが、時間の関係であまり詰めて練習できませんでしたので、次回の練習は147小節以降が中心になると思われます。

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