戻る

放課後日記

<<最初のページ <<前のページ | 次のページ>> 最後のページ>>  
2010年11月28日(日)
帰り道

 今週末、土曜日には宮教大混声合唱団の定期演奏会があり、そのことについて気合を入れて日記を書いたし、それを一部手直しして、コンサート評として音楽準備室の資料ファイルに収録する作業もしたので、かなり時間がかかってしまいました。
 今日は今日で、ちょっと用事があって家にいなかったので、パソコンに向かう時間がありませんでした。ということで、エッセイ「もの思いの放課後」の新作はありません。ただ、「もの思いの放課後E」のページに「もの思いの帰り道」は付けることができました。


2010年11月27日(土)
宮教大混声の定演を聴いて
 今日、イズミティ21小ホールで、宮城教育大学混声合唱団の第42回定期演奏会を聴いてきました。
 開演のブザーが鳴ってステージに並んだ合唱団員は20名を少し超えたほどでしたが、オープニングの学生歌は十分な声量があり、しっかりした歌声だったので、これからのステージが楽しみになりました。
 第1ステージは、コンクールステージで、ヴィクトリアとタリスのモテットが演奏されました。コンクールを通して歌い込まれているので安定感のある演奏でした。コンクールでルネサンスの曲を歌う団体にありがちな、控えめな声でのこじんまりした音楽作りではなく、声量的にも十分で、歌い手一人一人の自発性も見える積極的な音楽作りで、私は良いと思いました。
 第2ステージは、「Songs for All Occasions」と題されたステージで、若い恋人たちのクリスマスに近い時期の出来事を劇仕立てにして、その劇の進展に合わせて合唱を織り込んでいくというものでした。劇仕立てが全て悪いとは言いませんが、劇と音楽とのつながりが悪く、スムーズに流れないので、間が抜けたような印象を受けました。それよりも何よりも、肝心の演奏の出来が今ひとつだったので、正直言ってあまり楽しめませんでした。
 第3ステージは、宮教大混声OBでもある石川さんの客演指揮で、高嶋みどりの混声合唱とピアノのための「感傷的な二つの奏鳴曲(ソナタ)」でした。石川さんのダイナミックな指揮に応えようと合唱団が精一杯歌っていることが伝わってきました。
 第4ステージは、松下耕の混声合唱とピアノのための「信じる」でしたが、この組曲は学生の合唱団が歌うのにぴったりの内容と曲想のように思えました。実際、合唱団も思い入れ深く演奏していたようです。全ステージ(第2ステージは疑問符が付くけれど)を通じて、「そつなくまとまっているけれど、主義主張が見えなくてつまらない」という不満は感じないで済みました。
 私は、学生の音楽団体は、自分たちが「こういう音楽作りをしたいんだ!」「こういう表現をしたいんだ!」という思いが伝わる演奏をするべきで、そのために練習して技術を磨くのであり、仕上がりのキレイさばかりを優先させてはいけないと思っています。そういった意味では、今日の宮教大混声の演奏は「いい線行っている」と思いました。
 技術的には、全体に f の表現のときは力んで、力任せで響きのない声になる、逆に p の表現のときは張りのない力の抜けたような声になって、音程も下がり気味になるという傾向が見られ、それが「気持ちは分かるんだけど、音がついて来ない」と感じさせる一番の原因になっていると思います。
 技術的に課題はあるものの、後輩たちが良い音楽作りをしていることが分かった、私にとっては良い演奏会でした。

 さて、後輩たちの演奏会のアンケートには、上記の「 f の表現のときは力んで、力任せで響きのない声になる」とか、「p の表現のときは張りのない力の抜けたような声になって、音程も下がり気味になる」とか、「気持ちは分かるんだけど、音がついて来ない」とかいうようなことを偉そうに書いてきましたが、これって、今の仙唱の状況とそっくりじゃないかと、後から恥かしくなりました。

2010年11月26日(金)
早い帰宅

 今日は職員会議と定例の職員打ち合わせがあり、その二つは放課後いっぱい(退勤時間過ぎまで)かかりました。女性の先生方は、今夜お食事会があるということで急いで帰っていきました。学校に残って仕事をすればよかったのかもしれませんが、週末ということもあり、(最近、合唱団の練習と残業で、午後9時前に帰宅することがなかったので)今日ぐらい早く帰ろうかという気分になりました。
 久しぶりに早く学校を出て、(途中で夕食を済ませたのに)8時前に家に着きました。こんな早い時間に家にいるなんて、何だかとても不思議な感じがします。

 でも、夜の8時に家にいることが不思議だなんて、その感覚がそもそも変なんですよね。


2010年11月25日(木)
ローテーション

 今日は9時頃まで学校に残りました。クラス全員の作文帳に丸付けして、週末の宿題として明日配付するためです。
 今勤めている学校では(市内のほかの学校もほとんどそうだと思いますが)、毎日宿題を出すことになっています。私は、国語と算数の宿題を交互に出し、金曜日は週末の日記といったローテーションにしています。だから、月曜日に提出された作文帳を、木曜日までの間に丸付けすればいいわけですが、月・水が仙唱の練習日なので、どうしても火曜と木曜にまとめて見ることになりがちです。
 今週は火曜日が旗日で休みだったので、今日1日で30冊以上の作文帳をいっぺんに見ることになってしまいました。丸だけ付けて終わりにすればいいのでしょうが、やはり、かぎカッコのつけ方や改行の仕方などが間違っていたら直してやりたいし、コメントも付けてやりたいと欲張ってしまいます。けっきょく作文帳の丸付けだけで3時間近くかかりました。
 この間行われた仙小教研の国語部会で配付された資料には「作文は週に1回書かせる程度では足りない」「毎日書かせるのが望ましい」とありましたが、今のローテーションの中では、週1回書かせるのがやっとです。


2010年11月24日(水)
練習日誌(11月24日)

 今日は前半が私の練習、後半が淳一先生の練習でした。

 先生から、クレーの絵本の男声ディビジョンがある曲を中心に練習しておくように言われていましたが、練習開始時に Bas. が一人しかいなかったので、まずは発声も兼ねて、アルカデルトのアヴェ・マリアを歌いました。
母音唱も含めて3回ほど歌いました。
 Bas. が3人になったので「クレーの絵本」の練習に移り、まず《あやつり人形劇場》を練習しました。全体に音程がフラット気味で精彩に欠けた声だったので、とにかく伸びやかに声を出すような歌い方を心掛けました。
 続いて《幻想喜歌劇船乗り》を練習しました。ここでは、2つ振りの指揮に対応できるように、テンポキープだけに注意して歌いました。
 次に《選ばれた場所》の練習をしました。この曲では、音色のばらつきをなくすように、深く暗い音色で統一して歌うように心掛けて練習しました。
 人数もかなり集まったところで第1曲の《階段の上の子供》の練習に入りました。男声には、女声の伴奏として歌う部分と、女声と一緒に歌詞で歌う部分とを歌い分けるように言いました。男声の音程のばらつきを直し始めるとキリがなくなるので、縦をそろえることと、女声と歌い方をそろえることを中心に練習しました。
 休憩をはさんで《黄色い鳥のいる風景》を、第1曲と同じようなポイントで練習をしている途中で淳一先生がいらっしゃいました。
 淳一先生は第1曲の《階段の上の子供》から練習を始めましたが、昨日の強化練習の状態とあまり変わりないことが分かると、パートごと丸くなり、お互いの声を聞きあって、パートの声を合わせて歌う練習に切り替えました。
 その方法で、第2曲《あやつり人形劇場》、第3曲《幻想喜歌劇船乗り》、第4曲《選ばれた場所》を練習しました。

 なお、来週月曜日から、男声は定期練習後30分間、居残り練習になります。 


2010年11月23日(火)
普通の日記
 今日の強化練習のことについては、下の記事をご覧下さい。それ以外の今日の日記です。

 今日は、HP関係でかなり時間をかけて2つの作業をしました。まず1つめは、昨日の「本間雅夫の音楽 '10」についてコンサート評を書きました。(音楽準備室の資料ファイルに入れました。)
 2つめは、音楽準備室に「部屋の歴史」というページを新設しました。これは、HP内のコーナーの新設や増設、改装などの記録です。別に公開する必要はないのですが、HPの成長(?)の記録として残しておきたいと思って作りました。

 そうそう、これは今日の作業ではありませんが、リンク集にサイトを1つ追加しました。
 この前、コンサートで大学の合唱団で同期の友人と何年かぶりにばったり会って、その後メールをもらったのですが、そのメールで友人もブログを書いていることが分かりました。さっそくリンクさせてもらうことにしました。
 きれいな写真が多い、なかなかセンスのいいサイトです。文章のゆったりしたテンポ感も、私には心地よく感じられます。よかったらちょっと寄ってみてください。 http://riragogatu.exblog.jp/

2010年11月23日(火)
練習日誌(強化練習)
 今日は午前10時から、市民会館で強化練習が行われました。今日はオペラの合唱曲の練習が中心でした。軽い発声の後、男声・女声に分かれての練習になりました。
 男声は、淳一先生に見ていただいて「タンホイザー」と「カヴァレリア・ルスティカーナ」の音程やリズム、発音の精度を上げる練習でした。どちらの曲も約1時間取り組みました。
 最後の1時間は、全体練習でした。「タンホイザー」と「カヴァレリア・ルスティカーナ」のほか、「クレーの絵本」の《選ばれた場所》と《黄色い鳥のいる風景》を練習しました。

 淳一先生からは、「男声はいつまでたっても音取りの段階で停滞している。進歩したと思っても、次の練習では元に戻っていて、音楽をつくる段階に進めない。何か対策を講じてほしい。」と言われました。(確かに今日の練習で、男声はそう言われても仕方ない状況でした。)
 それを受けまして、男声は次回から、定期練習後30分ほど居残り練習を行うことになります。

2010年11月22日(月)
本間雅夫の音楽 '10

 今日は仙唱の練習をお休みして、コンサートを聴きに行きました。2年前に亡くなられた本間先生の追悼の意味を込めたコンサート「本間雅夫の音楽 '10」です。
 本間先生には大学時代に大変お世話になりました。音楽理論の授業で、機能和声をみっちり仕込んでいただきました。機能和声についての知識・技能はもちろんのこと、広く音楽の見方・とらえ方を教えていただきました。その時に学んだことが、現在の私の音楽理論的なバックボーンになっています。
 恩師・本間先生
の曲を久しぶりにまとめて聴くことが出来るコンサートでした。大学時代には、正直言って本間先生の曲は好きではありませんでした。気難しくてとっつきにくい感じで、常に緊張を強いられ、ゆったり浸って聞いたり楽しんだり出来ないからです。大学に入って音楽を始めた私は、本間先生の曲を理解するには、当時はまだ音楽的素養が足りなかったのでしょう。
 でも、今日は音楽が心に染み入りました。あらためて本間雅夫はすごい作曲家だったんだということを感じました。
 会場では、学生時代にお世話になった森田先生にお会いできたし、音楽科の先輩や後輩の懐かしい顔もたくさん見られました。いいコンサートでした。

- 14 -