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放課後日記

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2005年9月24日(土)
収斂

 今日はオペラのA組(8日キャスト)の通し稽古でした。私はオペラの練習の全般を通じて、このあたりの練習が一番楽しいと感じます。いままでばらばらだった歌や演技の方向性が次第にまとまってきて本番に向かって収斂しはじめるからです。それぞれの歯車が噛合ってくる感じ、ぼやけていたピントが合って映像がはっきりしてくる感じ、そういう感覚です。
 オペラの練習は、暗譜しなけばならないし、演技もしなければならないし、自分の物覚えの悪さに愕然とするし、べらぼうに時間はかかるし、とにかく辛いことが多いのですが、このあたりに来て楽しくなってくるのです。この段階になると(それまでは練習が多くて嫌だと思っていたにも拘らず)「もっと練習があればいいのになあ!」と思うのですが、もう通し稽古しか残っていません。今回の椿姫の練習はかなり早い時期から取り組んだはずですが、やっぱり最後は「もう少し練習があればなあ」となってしまうのですね。
 とにかく、ここまで来たらあとは自分ができることをしっかりやるということしかありません。できるだけ楽譜や訳詞台本に目を通すように心がけたいと思います。


2005年9月21日(水)
練習日誌(9月21日)

 今日は後半が淳一先生の練習の予定でしたが、「打ち合わせが長引きそうだ」という連絡が入ったので、とにかく前回の続きの練習をしておくことにしました。

 まず最初に、4声の Crucifixus
から練習しました。前回の練習の復習として、Crucifixus の cr を鋭くしっかり発音すること、151ページに入ったら p の発音を意識的に前に飛ばすことを意識して歌いました。そのあと(これも前回の復習ですが)音楽がどこに向かっているか(フレーズの重心がどこになるか)にも注意して歌いました。そのほか、151ページに入る直前の Pontio Pilato も言葉をはっきり出すように言いました。

  Confiteor は、前回186ページの Adagio 以降を重点的に練習したので、今日は最初から練習しました。歌い慣れるために、何度も繰り返し歌う練習をしようと考えていましたが、いざ歌ってみるとやはり新メンバーが加わったSop.U の音取りが十分でないようなので、早めに休憩を取りました。
 休憩のあと、男声・女声に分かれて音の確認・声合わせのための時間を20分ほど取りました。その後 Confiteor の最初からアンサンブル練習をしましたが、声がそろってきて、とてもいいアンサンブルになりました。グレゴリオ聖歌の旋律は堂々と朗々と歌う、Confiteor のテーマは優雅に歌う、in remissionem はテンポを守って走らないように注意しながらも軽やかに歌うことを意識して練習しました。
 最後に176ページから198ページまで通して今日の練習を終わりました。

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