キャロラーズ創立50周年記念のメモリアルコンサートを聴いてきました。仙唱のSさんから何度も「聴きに来て!」と言われていましたし、「キャロルの祭典」をハープで聴けるという機会もそうそうないことだからです。
会場の青年文化センターには、開演の数分前に着きました。キャロラーズのOGもかなりの数になるだろうし、賛助出演でグリークラブOBも出るから関係者でさぞかし混んでいるだろうと思ってホールの扉を開けると、以外にお客さんが少なくてちょっと驚きました。
私が大学生だった頃、東北学院大の各合唱団はみな大所帯でした。グリークラブは70〜80名、キャロラーズやヒムネンコールもそれぞれ30名以上の合唱団だったように記憶しています。大学の合唱団隆盛の時期だったのか、ほかにも東北大の混声合唱団は100名以上、男声合唱団は60〜70名もいましたし、宮城学院、尚絅短大、白百合短大など女子大にもそれぞれ女声合唱団があり、七声会(今は無き在仙大学合唱連盟)の演奏会では、あの川内記念講堂の大きなステージが歌い手でいっぱいになるほどだったのです。
ところが今日、第2ステージ(現役のキャロラーズのステージ)で歌ったのは10名でした。グリークラブも団員数の危機的な状況は続いているようですし、東北大男声合唱団も、廃部の危機は脱したものの、まだまだ余談は許されない状況のようです。宮教大・東北大・福祉大の混声合唱団は男声・女声ほど急激な衰退はしていませんが、やはり団員数はジリ貧のようです。大学での合唱人口が減少しているので、そのあとに続く一般合唱団も新入団員の減少・合唱団員の高齢化が目立ちます。高校の合唱人口はそんなに減っているわけではないのに、これはいったいどうしたことでしょう。なぜ高校で歌った経験者が合唱から離れていってしまうのでしょうか。大学・一般の合唱団はそんなに魅力のないものなのでしょうか。
コンサートを聴きながら昔のことを思い出し、現在の大学合唱団を取り巻く状況と比べてそんなことを考えていました。
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