今日は岩沼第九のゲネプロと本番でした。私は岩沼第九に去年から合唱指導の立場で関わっているので、本番指揮者の梅田先生の初回の練習から今日まで気が抜けない日々でした。まずは本番が無事終わってほっとしているところです。
梅田先生はプロの指揮者ですから、演奏についての要求もかなり高度なことを求めます。ところが、歌う方の「みんなで歌う第九の会」は全員がアマチュアで初心者も多く、初めて歌う合唱がこの第九だという人、経験者でも今まで歌ったことのある曲が第九だけという人も多いのです。ですから、梅田先生の要求していることを噛み砕いて説明して合唱団に理解してもらい、スモールステップでそこに到達する練習を組み立てるのが私たち合唱指導のスタッフの仕事でした。
オケ合わせの前の練習(14日)には、合唱団のあまりの反応の悪さに梅田先生が楽譜を叩きつけて帰ってしまうということがあり、一時は本番はどうなることかと心配しました。とにかくやれるだけのことをやるしかないと、その後の少ない練習時間の中で、指揮者に集中して敏感に反応するようにみんなで心がけました。ゲネプロでは緊張してかなり硬い演奏ではありましたが、指揮者の棒に食いついてかなりいい出来だったように感じました。
本番はオーケストラの気迫(梅田先生が仙台フィルを去る最後のステージということでオーケストラも気合が入っていました)に引っぱられたことと、本番の火事場の馬鹿力的集中力で合唱団は100%以上の力を出し、いい演奏になったと思います。
本番が成功裏に終わってやれやれというところなのですが、来年の20回記念演奏会に向けて合唱団には課題山積といった感じで、手放しで喜んでいられない今日の演奏会でした。
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