今日は本当に暑い一日でした。梅雨の晴れ間で湿度が高いうえに、風がないので熱気がこもってどんどん気温が上り、教室は蒸し風呂状態でした。とても集中して勉強などやっていられる状況ではありませんでした。
子どもたちは、あと1週間ほどで夏休みですから、それを楽しみにがんばればいいのですが、教師はたまりません。子どもたちが学校に来ないだけで、学校の勤務は普通とあまり変わらないからです。
私が勤め始めた頃は、夏休みにけっこう自宅研修が取れました。自宅研修とは学校に出勤せず、自宅で仕事をするというもので、略して「宅修」と呼ばれていました。ところが、年々この宅修が取りにくくなり、今ではほとんど取れなくなりました。「世間から『先生方は仕事をせずに、家で休んでいる』と見られるから、宅修をなくして出来る限り学校で仕事をするように」という教育委員会からのご指導が厳しいのです。
でも、子どもたちがいるから教師が学校にいる意味があるのであって、子どもたちのいない夏休み中に学校で仕事をしなければならない理由は特に考えられません。それに、学校が働きやすい環境であるなら別ですが、夏の学校は頭脳労働や事務作業に最も適さない場所です。公立学校の教室や職員室には冷房がないからです。
今どき、一般企業や公官庁など、デスクワークを行うオフィスで、真夏に冷房の入らないところなど考えられません。ところが、公立小中学校には一般教室はおろか、職員室や会議室にも冷房はついていないのです。(いくつかの恵まれた学校は、音楽室・コンピューター室・視聴覚室などに冷房がついています。音楽室は騒音を周囲に撒き散らさないように夏でも閉め切っているからということでしょうか。コンピューター室・視聴覚室は熱に弱い機械類があるからでしょうか。おいおい、人間と機械とどっちが大事なんだ?)
来週あたり梅雨明けしそうな感じですが、今年もまた学校に勤務する者にとって過酷な夏がやってきます。
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