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卒業式の歌 @ 2006. 3.11 |
卒業式を来週に控え、いま6年生は卒業式の練習に余念がありません。きっと市内の小学校はどこでも同じだと思います。今回は卒業式の歌について書いてみようと思います。
1.ぼくらは仲良し 日本の子ども 花 花 花ならば そうだ優しい菊の花
みんなで みんなで ぼくらの町を 心の花で かざろうよ
2.ぼくらは元気な 日本の子ども 山 山 山ならば そうだ気高い富士の山
明るい 明るい 希望の峰が 小さな胸に 輝くよ
3.ぼくらは楽しい 日本の子ども 鳥 鳥 鳥ならば そうだ平和の白い鳩
翼に 翼に 力を込めて 光の国へ 飛ぶのだよ
私は小学校の卒業式でこの歌を歌いました。先日、職員室で自分が卒業のときに歌った歌のことが話題になり、そのとき思い出して鼻歌で歌ったらメロディーがスッと出てきました。(さすがに歌詞はところどころ忘れていました。)それを聞いて何人かの先生が、「その歌知ってる」「歌った、歌った」「なつかしい」などと言いましたが、私を含めて誰も曲名を思い出せませんでした。音楽主任の先生が、楽譜を持っているかもしれないと言って自分の古いファイルを出して探してくれることになりました。そして、次の日、その楽譜を持ってきてくれたのです。
これは「希望のにじ」という歌でした。作詞は坂口淳(小鹿のバンビなどの作詞者)、作曲は山本雅之(森の小人などの作曲者)でした。作詞者、作曲者を見てかなり古い歌であることが分かります。歌った当時は何も感じませんでしたが、今あらためて歌詞を見ると、いかにも戦後、民主主義の理想に燃えるころ作られた、次代を担う子どもたちのための歌といった感じです。今年、卒業式で6年生が歌う「旅立ちの日に」などと比べると本当に隔世の感がします。
「旅立ちの日に」は、先日(3月3日)の河北夕刊に載った「卒業式で歌う曲 最近の傾向は?」という記事によると、今年度市内小・中学校の卒業式で歌われる曲の第1位(小・中あわせて約60校で歌われる)でした。ちなみに小学校の第2位は「巣立ちの歌」、中学校の第2位は「大地讃頌」です。
さて、みなさんは卒業式でどんな歌を歌ったのでしょうか?そしてその歌にはどんな思い出が詰まっているのでしょうか? |
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卒業式の歌 A 2006. 3.18 |
昨日、私の勤める小学校で卒業式が行われました。今年の6年生は卒業式で「旅立ちの日に」という歌を歌いました。「旅立ちの日に」は十数年前に中学校現場の先生方の作詞・作曲で作られた卒業のための歌ですが、とても爽やかなメロディーの曲で、そのためか6年生はその歌を歌っている間に泣き出す子もなく、爽やかに卒業式を終えました。
卒業式の歌で、歌っても聴いても感動的だと私が思う歌のベストワンは「巣立ちの歌」(村野四郎作詞、岩河三郎作曲)です。1965年発表ということですから、もう40年以上前に作られた曲ですが、いまだにこれを越える感動的な曲はないと思っています。
作曲者の岩河三郎は、かつて合唱コンクール中学校の部で入賞する学校の自由曲はほとんど岩河三郎作曲のものという時期があったほどの合唱界のビッグネームです。岩河三郎の書くメロディーは、日本語と素直に結びついていて親しみやすく、聴く人の心を揺り動かす美しいものが多いのですが、「巣立ちの歌」も例外ではありません。日本人の涙腺を刺激する作曲のツボを心得ていて、それが村野四郎の歌詞と相まって「巣立ちの歌」は感動を呼ぶ歌になっています。間奏のピアノなどは、思い出が心に湧き上がって来る様がそのまま音なっているようで、聴いているうちに思わず気持ちが高まり涙があふれて来るという本当に心憎いほどの出来です。
小・中学校で歌われる卒業の歌の最近のナンバーワン「旅立ちの日に」が作られた背景には感動的なドラマがあったようですが、そういった背景を抜きにして曲だけを聴いた場合、確かに素直でいいメロディーだけれども、涙がこみ上げてくるというふうにはなりにくいと感じました。「旅立ちの日に」に限らず、最近卒業式で歌われるの歌は、いい歌には違いないけれど、感動的か?と問われると必ずしもそうでないものが多いようです。
卒業式で歌う歌は子どもたちの選曲を重視している学校が多いようです。ということは、卒業式でも感情的にならず、さらっと爽やかに(クールに冷静に?)というのが最近の子どもたちの傾向なのでしょうか。
私は小学校の卒業式では「希望のにじ」を、中学校の卒業式では「仰げば尊し」を歌いました。「仰げば尊し」は、古めかしい、教師への感謝を強要するように聞こえるその歌詞のせいか最近ほとんど歌われなくなりましたが、私個人としてはかなり好きな卒業式の歌です。「仰げば尊し」も、曲そのもので感動を呼ぶことができる名曲だと思います。 |
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