毎年この時期になると、一年間の主だった出来事やニュースをピックアップし、その年を振り返るといった内容のテレビ番組をよく見かけるようになります。今回は、「放課後の音楽室」の管理人としての視点から今年を振り返ってみたいと思います。
「放課後の音楽室」の管理人として一番のトピックは、やはり何と言っても「HPの約2年ぶりの再開」でしょう。しかし、今考えてみても、なぜ今年、あの時期にHPを再開することが出来たのかよく分かりません。
HPを休止していた約2年の間には、再開を考えたことが何度かありました。しかし、そのときは再開に到りませんでした。HP作成ソフトの使い方を忘れていたというのが再開を阻んだ最も大きな理由ですが、それは今回だって同じだったのです。また、今回が特に時間的に余裕があったというわけでもありません。確かに再開したのは夏休み中ですが、長期休業だったら、これまでに何度もあったのです。
今までと変わったことがなかったにもかかわらず、今回再開に漕ぎ着けたというのは、機が熟したということなのでしょうか。とにかく、8月22日に約2年ぶりに再開したHPは、それから約4ヶ月間(危惧された学期末評価の時期も乗り越えて)継続しています。今後もこのまま続けていきたいと思っています。
もう一つのトピックは、劇台本「石の狼」が脚光を浴びたということでしょう。この「もの思いの放課後」で、学芸会で取り組んだ劇台本「石の狼」のことを書いたのは2005年の11月末、今からもう5年も前のことです。それ以来、そのエッセイはずっとこのHP内にあったのですが、これまで「石の狼」に関して問い合わせが来たことは1回もなかったのです。
ところが、今年は10件近い問い合わせがありました。そのほとんどが、小学校にお勤めの教員の方からでした。お問い合わせいただいた方で、台本が欲しいという方にはお送りしましたし、その中にはそれを使って(もちろん学校の実情に合わせて大なり小なり書き直してあると思いますが)実際にご自分の学校で「石の狼」に取り組んだ先生もいらっしゃいました。
私は、初めて5年生を受け持ったとき「石の狼」に取り組み、それ以来、取り組む機会に恵まれていませんが、深くて重いテーマをもった優れた作品だし、私も気に入っている台本なので、このまま埋もれてしまうのはもったいないと思っていました。それが今年、こういった形で脚光を浴びて、学芸会で取り上げられ、実際に子供たちによって上演されるということになったことは喜ばしい限りです。
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