今日午後から、みやぎコーラルハーモニーの創立記念演奏会を聴いてきました。チケットは持っていなかったのですが、演奏曲目がモーツァルトのレクイエムだったし、その合唱団に知人がいるので、聴いてみようという気になり、当日券で入りました。会場の青年文化センター・コンサートホールは半分くらいの入りでした。
みやぎコーラルハーモニーの音楽監督は宮教大の渡部勝彦先生で、今日の演奏会は、やはり先生が音楽監督を務めるエマイユ・フィルハーモニックがオーケストラ、合唱団の指導をしている相澤富美江、板橋
健の両氏がそれぞれソプラノとテノールのソリストでした。言ってみれば渡部先生の音楽をかなり忠実に具現化した演奏会だったわけです。
ところが、まずプログラムを見てちょっと変だなあと思いました。合唱団の定期演奏会のはずなのに、第1ステージがバーバーの「弦楽のためのアダージョ」と、レスピーギの「リュートのための古い舞曲とアリア 第3組曲」というオーケストラだけの演奏なのです。
また、レクイエムを歌うメンバーも、みやぎコーラルハーモニーだけでなく、あだたら混声合唱協会というエキストラが加わっていて、しかもそのエキストラの人数のほうがみやぎコーラルハーモニーの団員の人数より多いのです。
私は、この二つのことだけでも、みやぎコーラルハーモニーの合唱団としての理念はどうなっているんだろう?と疑問に思いました。
さて、肝心の演奏はどうだったかと言うと、全体に「健闘はしていたけれど、お客さんが聴いて楽しむというところまではまだちょっと遠いな」と感じました。まあ、初めての演奏会ですから技術的に未熟な点は多少目をつぶらなければならないかもしれません。
問題は今後です。2回目の演奏会も今回と同じようにエキストラ頼みだったり、演奏が魅力的でなかったりしたら、お客さんは離れていってしまうのではないかと思いました。
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