今日は岩沼第九の本番指揮・梅田先生の練習でした。梅田先生の練習はオーケストラ合わせ前に2回しかないのですが、その2回目、つまりの合唱稽古としては最後の練習でした。
梅田先生は午後7時からの練習の30分ほど前にはいらっしゃって、6時50分にはもう練習を始めるという熱の入れようでした。合唱団も(合唱指導の私から見ても)一生懸命先生の要求に応えようとがんばって歌っていました。
ところが、後半、前半にかなりしつこく練習してできるようになったはずの部分を合唱団ができなかったことに先生が怒ってしまいました。「前回の練習で出来るようになったことが、今回来てみたらまた元に戻っている。さっき出来たことが、また出来なくなっている。これではいくら練習しても意味がない。」ということでした。確かに先生が怒りたくなるのも分かります。私も何度も同じ気持ちを味わいました。ただ、本番指揮者はそうやって怒っても、合唱指導者がフォローすることが可能ですが、合唱指導者がそのように怒ってしまったらおしまいです。合唱指導は、音楽性はもちろんのこと、熱意と根気とをあわせ持っていないと務まらない仕事だなあとつくづく思います。
でも、梅田先生が怒ったのも、もしかすると計算されたリハーサルテクニックの一つなのかもしれません。(去年も梅田先生は4回あった練習の最後の回に怒って途中で帰り、それによって次のオーケストラ合わせが非常に緊張感のあるものになったという記憶があります。)まあ、それが許されるのもやはり本番指揮者だからでしょう。
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